問題 1 / 3 未回答
文字による講義
まずは5分、AIに手伝ってもらう
説明の前に、一度だけ体験してみましょう。用意するものはありません。下のカードには、会議中に走り書きしたようなメモと、AIへのお願い文がまとめて入っています。「コピーする」を押して、いつも使っているAIのチャット画面へ貼り、送信するだけです。
次の会議メモを、社内で共有できる形に整理してください。 1. 決定事項 2. 宿題(誰が、いつまでに) 3. まだ決まっていないこと 専門用語は使わず、箇条書きでお願いします。 --- ここから会議メモ --- 9/3 定例 出席 田中 佐藤 山本 新パンフ 10月あたまに配りたい 印刷は前月20日締めらしい 写真 去年の使い回しでいいか 佐藤さんが確認する 値段の表記 税込に統一する件 これはOK出た 山本さん 展示会の申し込み 今週中 問い合わせフォームの返信が遅いという話 担当は未定 次回 9/17 同じ時間 --- ここまで ---
走り書きが、そのまま共有できる資料になって返ってきます。
決定事項、宿題、まだ決まっていないことの3つに分かれていれば成功です。自分のメモで試すときは、「ここから会議メモ」から下だけを差し替えてください。書き方が雑でも、AIは読み取ってくれます。
いまAIがやったのは「読んで、整えて、返す」ところまでです。ここに手足が加わると、メモのファイルをAIが自分で開き、整理して、共有用のファイルとして保存するところまで進みます。その違いを、これから見ていきます。
一言で説明
AIに手足を与えるとは、AIが文章を返すだけでなく、ファイルの読み書きや外部サービスの呼び出しなど、実際の操作を行える状態にすることです。
なぜ必要なのか
答えを受け取るだけでは、結果を人が手作業で転記する必要が残ります。さきほどの会議メモでも、返ってきた文章をあなたがコピーして資料へ貼り直す手間は残ったままです。操作までAIに任せると、その手間そのものが消えます。
身近なたとえ
チャットAIは「電話で手順を教えてくれる相談相手」、AIエージェントは「事務所に入って実際に書類を動かすアシスタント」です。どの鍵を渡すかを決めるのは、依頼する側です。
どのような仕組みか
AIは「道具(ツール)」の一覧を渡されると、その中から必要な道具を選んで呼び出します。道具の例は、ファイル操作、コマンド実行、API呼び出しです。最近は、AIと道具をつなぐ差し込み口をそろえたMCPという仕組みも広がっていて、対応した道具ならAIがそのまま使えます。名前だけ覚えておけば十分です。
AIとの関係
どの道具を渡すかが、そのまま権限設計になります。読み取りだけの道具と、書き換えられる道具を分けて渡すのが基本です。
何ができるか
資料の作成、データの転記、定期的な情報収集、通知の送信など、手順が決まっている作業を任せられます。
具体例
「先月の売上CSVを読み、部門別に集計して要約を作る」という依頼は、ファイル読み取りの道具だけで実行できます。書き換えの道具を渡す必要はありません。
あなたのPCに、AIの相棒を入れる
ここまでの話には、ひとつだけ前提があります。チャット画面のAIではなく、自分のPCの中で働くAIを入れることがスタートラインです。
さきほど会議メモを整理してくれたブラウザのAIは、あなたのPCの中を見ることも、ファイルを保存することもできません。手足を持って働いてもらうには、PCの中に住み込みで入ってもらう必要があります。この教材では、それを「相棒」と呼びます。
執筆時点では、Claude CodeやCodexのように、自分のPCの中で動いて作業まで進めてくれるものがあります(※固有ツール名は執筆時点の例示であり、特定製品の指定・推奨ではありません)。どれも月数千円のプランから始められます。まずは一番安いプランで十分です。
入れ方の手順は、ここには書きません。手順は変わりますし、調べて案内するのはAIの仕事だからです。下の文をコピーして、いつも使っているブラウザのチャットAIへ貼ってください。あなたのPCに合わせて、押す場所だけを1つずつ教えてくれます。
私は非エンジニアで、PCは(WindowsまたはMac。どちらかを残してください)です。 ローカルで働くAI(例: Claude Code)を私のPCに入れたいので、公式の入れ方を調べて、1ステップずつ、専門用語なしで案内してください。各ステップで私が押す場所だけ教えてください。私が「次へ」と答えるまで、次のステップへ進まないでください。
見慣れない画面が出ても、画面の文言をそのまま貼って「これは何ですか、次はどこを押しますか」と聞けば進みます。ここであなた自身がやることは、アカウントを作ることと、プランを選んで支払うことだけです。相棒が手元に来たあとのレッスンは、すべて「その相棒に頼む」形で進みます。
注意点と次に学ぶこと
削除・送信・支払いに関わる操作は、AIの提案を人が確認してから実行します。AIに渡す情報に個人情報や機密情報が含まれないかを先に確認します。次は、AIに手元の資料を見せるための道になる「ファイル、フォルダ、パス」を学びます。
