PRACTICAL RECIPE

毎朝、業界ニュースを収集して要約するAI

決めたニュース源を毎朝自動で確認し、重要な3件を日本語で要約して、始業前にSlackまたはメールへ届ける仕組みを作ります。

想定90難易度: 基礎費用: LLM API 月数百円程度+VPS 月数百円〜数千円程度最終確認日:2026-08-14
COMPLETED IMAGE

完成イメージ

毎朝7時30分、あなたが何もしなくてもVPS上のAIが動きます。過去24時間のニュースから重要な3件を選び、出典URLつきの要約をSlackまたはメールへ届けます。ニュースを探す時間が、届いたものを確かめる時間へ変わります。

決まった時刻にVPS上のAIがニュースを集め、重要な3件を要約し、出典つきでSlackまたはメールへ届けるまでの流れを示した図

集めるのも、選ぶのも、まとめるのもAI。あなたは届いた3件を読むだけです。

この形は、卒業制作とまったく同じ構造です。

「決まった時刻に集める → AIが選んでまとめる → 人へ届ける」。第5章の卒業制作で作る「自分の仕事をひとつ丸ごと自動化する」も、扱う題材が違うだけで骨組みはこれと同じです。ここで一度通しておけば、卒業制作は題材を自分の仕事に置きかえるだけになります。このレシピが、そのまま卒業への練習です。

BEFORE YOU START

必要な知識

VPS

自分のPCを閉じた後も、AIに決めた仕事を24時間続けさせられる場所です。

Level 3 教材へ

API

ニュース取得やAI要約を、外部サービスへ決まった形式で依頼する窓口です。

Level 4 教材へ

APIキー

その窓口を使える人だと示す鍵です。人に見せず、置き場所だけ自分で決めます。

Level 7 教材へ

JSON

取得した記事や要約結果を、項目名と値の組で受け渡すデータ形式です。

Level 1 教材へ
SERVICES

必要な外部サービス

毎朝、業界ニュースを収集して要約するAI で利用する外部サービスと費用
サービス名用途費用
ニュースサイトのRSS・公開API記事の見出し、公開日時、概要、出典URLを取得する条件により課金あり
無料で試せる。有料APIは各サービスの料金を確認
VPSPCの電源状態に関係なく、収集と配信を毎朝動かす課金あり
課金あり。月数百円〜数千円程度
LLM API記事の要点を抽出し、短い日本語の要約を作る課金あり
課金あり。小規模なら月数百円程度
Slackまたはメール配信サービス完成した要約を、毎朝確認する場所へ届ける無料で試せる
無料で試せる。既存契約の無料枠を利用可能

始める前の安全確認

APIキーを指示文・ソースコード・公開の場所へ直接書かないでください。

  • APIキーは環境変数へ保存し、VPS上で読める人を必要最小限にします。保存する設定作業そのものはAIに頼めますが、鍵を渡す相手と置き場所はあなたが決めます
  • LLM APIとVPSには、費用の上限または利用通知を先に設定します。設定しないまま毎朝動かすと、気づかないうちに費用が積み上がります。
  • テスト中は取得件数と実行回数を小さくします。いきなり毎朝の自動配信にせず、まず1件だけ画面に出して確かめてください。

ここだけは人間がやる

AIに任せない

情報源探しから実装、毎朝の実行設定まで、作業はAIに任せられます。それでも次の4つだけは、あなたが決めてください。

  • 契約と支払い — VPSとLLM APIの申し込み、支払い方法の登録、上限額の決定。
  • 情報源を採用するかの判断 — 候補探しと規約の要約はAIに頼めますが、「この媒体を使ってよいか」の最終判断は人が行います。
  • 本番の自動配信へ切り替える承認 — 手動での確認が済むまで自動配信は始めません。切り替えの合図はあなたが出します。
  • 要約の内容に責任を持つこと — 社内へ流す前に、少なくとも最初の数日は原文と読み比べます。AIの要約が事実とずれることはあります。

いきなり毎朝の自動配信にしないのがコツだよ。まずは1記事だけを試しに動かして、出典・要約・料金を確かめてから自動化しよう!

6 STEPS

作り方

コマンドを書く場面はありません。あなたがやるのは、やりたいことを言葉で伝えることと、AIの説明を読んで「進めて」と答えることだけです。

  1. 毎朝、何を知りたいかを決める

    ここだけは人が決めます。たとえば「国内の生成AIと製造業DX」のように、対象と範囲を一言で言えるところまで絞ります。届け先(社内Slackの情報収集チャンネルなど)と届く時刻(毎朝7時30分)も先に決めておくと、あとの相談が早く進みます。うまく絞れないときは、絞ること自体をAIに手伝ってもらってください。

  2. 情報源の候補と利用条件をAIに調べてもらう

    「この分野で出典が確認できるニュース源を5件挙げて、それぞれの利用条件を表にして」と頼みます。取得の頻度、転載してよい範囲、商用利用の可否まで一覧にしてもらい、採用するかどうかだけをあなたが決めます。「記事本文をそのまま再配信しない形にしてほしい」と最初に伝えておくと、安全な側に寄せた案が返ってきます。

  3. 仕組みの設計と用意をAIに任せる

    入力・出力・失敗したときの動きを具体的に伝えれば、処理の流れの説明も、必要な準備も、中身の用意もAIが引き受けます。あなたは説明を読み、意図とずれていないかだけを確かめます。

    ニュース要約の仕組みを作ってもらう指示文
    国内の生成AIと製造業DXに関するニュースを毎朝集めて、Slackへ届ける仕組みを作ってください。
    
    私は非エンジニアです。コマンドやコードは私に書かせず、あなたが用意してください。
    
    要件:
    - 登録した情報源から過去24時間の記事だけを取得する
    - URLが同じ記事と、見出しがほぼ同じ記事は重複として除く
    - 業務への影響が大きい3件を選び、各記事を日本語200字以内で要約する
    - 記事名、要約、公開元、公開日時、出典URLを必ず出力する
    - 本文から確認できない内容は推測せず「記事内で確認できません」と記す
    - APIキーとSlackのWebhook URLは環境変数から読み込む
    - 取得に失敗したら再試行し、最終的な失敗理由をログへ残す
    - 最初は配信せず、画面への表示だけで試せるようにする
    
    まず処理の流れ、必要な準備、失敗しやすい点を専門用語なしで説明してください。私が「進めて」と答えるまで、実行はしないでください。

  4. まず1件だけ、画面に出して確かめる

    「情報源を1つ、記事1件に絞って、画面に表示するところまでで動かして」と頼みます。あなたが見るのは3点だけです。出典URLが開けるか、要約が原文と食い違っていないか、同じ記事が二重に出ていないか。気になったら「ここが原文と違います」とそのまま伝えれば、AIが直します。

  5. 毎朝の自動実行をAIに設定してもらう

    「VPSで毎朝7時30分に一度だけ動くようにして。日本時間で。実行の記録と失敗理由が後から読めるようにして」と頼みます。時刻の設定も、記録の残し方も、処理が重なって二重配信されないための対策も、AIの仕事です。あなたは設定内容の説明を読み、本番へ切り替えてよいかを判断します

  6. 翌朝の結果と費用を見て、調整を頼む

    届いた時刻、記事の重複、要約の正確さ、API利用額、失敗の記録を確認します。「重要な記事が漏れていた」「関係ない記事が多い」と感じたら、その感想をそのまま伝えるだけで十分です。情報源の入れ替えも、選ぶ条件の書き直しも、AIが案を出してくれます。

AIへの頼み方例

困ったときも、育てたいときも、次の文をそのままコピーして貼るだけで進みます。

  • 私が毎朝チェックしている情報をこれから伝えます。これを自動で集めて要約する仕組みは作れますか。必要な準備と、かかる費用の目安を専門用語なしで教えてください。

    始める前の下調べに
  • この分野で出典が確認できるニュース源を5件挙げて、取得の頻度・転載できる範囲・商用利用の可否を表にしてください。私はどれを採用するか決めたいだけです。

    情報源を選ぶとき
  • 届いた要約が細かすぎます。「この記事を読むべきか」が3行でわかる書き方に変えて、そう判断した理由も1行添えてください。

    要約の質を上げたい
  • この仕組みの月額の見込みを、内訳つきで出してください。あわせて、上限を超えないための設定と、安く抑える方法を提案してください。

    費用が気になったら
  • 今朝、通知が届きませんでした。実行の記録を見て原因を調べ、次にやることを教えてください。私は非エンジニアなので、専門用語なしでお願いします。

    うまく届かないとき

AIにこう聞いてみよう

仕組みの形はもうつかめたね。あとは「自分の場合はどうする?」を僕に相談するだけ。下の文をコピーして、かっこの中を自分の言葉に置きかえて貼ってみて!
AIへ入力する指示
毎朝「(知りたいこと)」を集めて要約し、私のところへ届ける仕組みを作りたいです。

私は非エンジニアです。コマンドやコードは私に書かせず、あなたが用意してください。次の順で進めてください。
1. 私に3つほど質問して、対象・届け先・届く時刻をはっきりさせる
2. 必要な準備と、かかる費用の目安を専門用語なしで説明する
3. まず1件だけ画面に出して試せる形から始める
4. 本番の自動配信へ切り替える前に、必ず私の承認を取る

説明が難しく感じたら「専門用語を使わず、たとえ話で説明してください」と足すと、ちょうどいい深さに戻せます。

これが動いたら、次は題材を自分の仕事に置きかえるだけ。第5章の卒業制作でやることは、まさにこれと同じ形だよ!

GOAL CHECK

完成条件チェックリスト

完成条件

完成条件 7件のうち 0件を達成

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