LESSON 05
Level 3

VPSは24時間動くインターネット上のPC

あなたのPCを閉じても、AIの仕事は止まらない場所があります

難易度:入門所要時間:12最終確認日:2026-08-01対象:macOS・Windows
LEARNING GOALS

この教材でできるようになること

  • ローカルPCとVPSの違いを自分の言葉で説明できる
  • 手元のPCを閉じても処理が動き続ける理由を説明できる
  • AIにVPSを操作させるときの安全確認の流れを説明できる
ONE-PAGE DIAGRAM

一枚図解

手元のPCを閉じてもインターネット上のVPSは動き続け、毎朝7時など決めた時刻に処理が自動で実行されることを示した図

仕事をVPSへ置けば、手元のPCを閉じた後も決めた処理が続きます。毎朝7時のように時刻を決めておけば、あなたが操作しなくてもVPSが実行します。

VIDEO

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VPSは24時間動くインターネット上のPC4:34

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LESSON

文字による講義

一言で説明

VPS(Virtual Private Server、仮想専用サーバー)は、インターネット上に借りる自分専用の小さなPCです。手元のPCとは別の場所にあり、電源を切らずに24時間動かせます。

なぜ必要なのか

自分のPCで処理を動かすと、電源を切ったり、ふたを閉じてスリープしたりした時点で仕事も止まります。毎朝の情報収集や深夜のバックアップのように、決まった時刻に続けたい仕事には、常に起動している場所が必要です。

身近なたとえ

VPSは、インターネット上に借りる小さな貸事務所に似ています。自宅の机であるPCから離れても、貸事務所には必要な道具と手順が残り、仕事を続けられます。住所に当たるのがIPアドレス、鍵を使って入室する方法がSSHです。

どのような仕組みか

事業者の大きなサーバーを仮想的に分け、利用者ごとにCPU、メモリ、保存領域、OSを割り当てます。利用者はインターネット経由で接続し、処理を置いて起動します。処理がバックグラウンドで動けば、接続を閉じてもVPS側で実行が続きます。

AIとの関係

AIに作ってもらった収集・要約・通知の処理をVPSで動かすと、AIへ任せた仕事を継続できます。AIに接続方法やコマンドを作らせる場合も、目的、変更内容、危険性を説明させ、人が確認してから実行することが大切です。

何ができるか

業界ニュースの定期収集、問い合わせのSlack通知、Webサイトの確認、定型報告書の作成などを、PCの状態に左右されず実行できます。実行記録をログへ残せば、失敗した時刻や原因もAIと一緒に調べられます。

具体例

たとえば毎朝8時、VPSがニュースAPIから情報を取得し、AIが要点をまとめ、担当者へメールを送ります。担当者のノートPCが閉じていても処理は進み、始業時には要約が届いています。

注意点と次に学ぶこと

VPSには利用料金がかかり、更新、権限、秘密鍵、バックアップの管理も必要です。最初は重要な本番データを置かず、費用上限と停止方法を確認して小さく試します。次はターミナルの基本を確かめ、SSHでVPSへ安全に接続する方法を学びましょう。

USE CASES

実際の利用例

毎朝、業界ニュースを要約する

VPSが決まった時刻にニュースを集め、AIが重要な3件を要約してメールへ送ります。担当者のPCを起動しておく必要はありません。

問い合わせをSlackへ知らせる

Webフォームへの新しい問い合わせをVPSが受け取り、内容を整えて担当チャンネルへ通知します。営業時間外の受付も記録できます。

HANDS-ON

AIと「24時間動かしたい仕事」を設計する

このハンズオンのゴール:手元のPCとVPSの違いを比較させたうえで、常時稼働が必要な工程を1つ特定する

まだVPSを契約したり、コマンドを実行したりする必要はありません。まず、仕事の置き場所をAIと整理します。

AIへ入力する指示
私は非エンジニアです。毎朝8時に業界ニュースを集め、AIで3件に要約し、メールで受け取る仕事を考えています。

この仕事を手元のPCで動かす場合とVPSで動かす場合の違いを、止まる条件、必要な準備、費用、安全性の4点で比較してください。その後、入力→処理→出力の順に全体の流れを説明してください。実行コマンドはまだ作らないでください。

期待される結果

ローカルPCとVPSの比較に続き、ニュース取得、AI要約、メール送信の流れが順番に示されます。

成功条件

PCを閉じても動く理由を自分の言葉で説明でき、常時稼働が必要な工程を1つ特定できれば成功です。

注意点

会社名、顧客情報、実際のAPIキーや秘密鍵は入力しません。今回は設計だけにとどめます。

分かりにくかったとき

「専門用語を一つずつ説明し、私が確認するたびに次へ進んでください」とAIへ追加で伝えます。

TROUBLESHOOTING

エラーまたは失敗例

Connection refused が出たら、拒否された場所を順番に確認します。

Connection refused は、接続先まで届いたものの、SSH接続を受け付けてもらえなかった可能性を示します。VPSが起動しているか、IPアドレスとポート番号が正しいか、SSHサービスが動いているか、ファイアウォールが遮断していないかを確認します。エラー全文と直前の操作をAIへ渡し、各確認が「読むだけ」か「設定を変える操作」かも説明させてください。意味が分からないコマンドを繰り返し実行しないことが復旧の第一歩です。

SAFETY

安全上の注意

料金・root権限・秘密鍵を、最初に確認します。

  • VPSは停止だけでは料金が止まらない場合があります。契約前に料金、上限、解約方法を確認します。
  • rootはほぼすべてを変更できる強い権限です。通常ユーザーと最小限の権限から始め、AIが提案した変更は目的と影響を確認します。
  • SSHの秘密鍵やAPIキーは、チャット、公開リポジトリ、共有資料へ貼りません。秘密情報は環境変数など適切な場所で管理します。

ここだけは人間がやる

AIに任せない

設定も構築もAIに任せられますが、次の4つだけはあなたが自分で決めて実行します。

  • 契約と支払い — VPSの申し込み、プラン選び、クレジットカードの登録。
  • 料金の上限を決める — 月にいくらまで使うかを先に決め、超えたら止める合図を用意する。
  • 危険な操作の承認 — root権限での実行、データの削除、公開設定の変更は、AIに目的と影響を説明させてから「進めて」と答える。
  • 最終承認 — 動かした結果を人の目で確認し、本番へ出すかどうかを決める。

AIにこう聞いてみよう

VPSがどんな場所かつかめたね。あとは僕に任せていいよ。下の文をコピーして、そのまま貼ってみて!
AIへ入力する指示
このVPSに、毎朝7時にニュースを集めて要約する仕組みを作って。

私は非エンジニアなので、次の順で進めてください。
1. 何をどんな順番で作るのかを、専門用語なしで説明する
2. 契約・支払い・危険な操作など、私がやる必要がある作業だけを先に一覧にする
3. 私が「進めて」と答えてから、1ステップずつ実行する

うまく伝わらないときは「専門用語を一つずつ説明し、私が確認するたびに次へ進んでください」と足してみてください。

次はVPSの入口になるSSHへ進もう。「遠くのPCを鍵で安全に操作する」イメージがつながるよ!

CHECK

確認問題

問題 1 / 3 未回答

PCを閉じても毎朝9時に処理を実行したい。最も適している場所はどこか。

PCを閉じても毎朝9時に処理を実行したい。最も適している場所はどこか。

問題 2 / 3 未回答

AIが「root権限でこのコマンドを実行してください」と提案しました。最初に行うべきことは何ですか。

AIが「root権限でこのコマンドを実行してください」と提案しました。最初に行うべきことは何ですか。

問題 3 / 3 未回答

VPSで定期処理を小さく安全に始める方法として、最も適切なものはどれですか。

VPSで定期処理を小さく安全に始める方法として、最も適切なものはどれですか。
ログインすると、回答した記録がダッシュボードに残ります

ログインしなくても、確認問題には何度でも回答できます。

YOUR WORK

自分の仕事へ置き換えてみる

入力する情報、実行する時刻、結果の届け先、人が確認する場面まで書くと、仕組みを設計しやすくなります。

PROMPT CARD

実務で使えるプロンプト

VPS導入前の安全確認をAIに頼む
毎朝8時にニュースを収集して要約し、Slackへ送る処理をVPSで動かす計画です。非エンジニアにも分かる言葉で、次の順に整理してください。

1. VPSが必要な理由
2. 契約前に確認する料金と停止方法
3. 必要な権限と、root権限を避ける方法
4. APIキーとSSH秘密鍵の安全な保管方法
5. テスト用データでの確認手順
6. 失敗を見つけるログと、元に戻す方法

コマンドを示す場合は、目的、変更される内容、危険性を各コマンドの前に説明し、私の確認を待ってください。
クリア!
COMPLETE

学んだことを、自分の言葉で説明できそうですか?

完了を記録すると、無料アカウントの学習ダッシュボードからいつでも振り返れます。