LESSON 08
Level 4

Webhook、定期実行、ログ

呼び鈴と時計と日誌で24時間の見張り番を組む

難易度:入門所要時間:12最終確認日:2026-08-13対象:macOS・Windows
LEARNING GOALS

この教材でできるようになること

  • 出来事をきっかけに動く通知の仕組みづくりをAIに任せられる
  • 毎朝や毎時など、決めた時刻の自動実行をAIに任せられる
  • 動いたか止まったかの確認と原因調べをAIに任せられる
ONE-PAGE DIAGRAM

一枚図解

出来事を知らせる呼び鈴と、決めた時刻に動く時計の2つが処理を始め、実行の結果が日誌に1行ずつ残る流れを示した図

処理が始まるきっかけは2つあります。出来事を知らせる呼び鈴と、決めた時刻に鳴る時計です。そして動いた結果は、日誌に1行ずつ残ります。

LESSON

文字による講義

一言で説明

Webhookは「出来事が起きたら自動で知らせる呼び鈴」、定期実行は「決めた時刻になったら動かす時計」、ログは「何が起きたかを残す日誌」です。

なぜ必要なのか

前のレッスンで学んだ窓口は、こちらから頼んだときにだけ動きます。あなたが頼まなくても仕事が進むようにするには、動き出すきっかけが要ります。そして、動いたのか動かなかったのかを後から確かめる記録がなければ、任せきることはできません。

身近なたとえ

無人の店を任せる場面に似ています。来客があったら鳴る呼び鈴(Webhook)、決まった時刻の見回りを知らせる時計(定期実行)、その日の出来事を書き残す日誌(ログ)。この3点セットがそろって初めて、店番を安心して任せられます。

どのような仕組みか

呼び鈴は、相手のサービス側から「こういう出来事がありました」という知らせが、あなたの受け口へ届く形です。時計は、あなたが借りた場所の中で「毎朝7時」のように時刻を決めておく形です。日誌には、実行の開始時刻、終了時刻、成功か失敗か、失敗ならその理由が1行ずつ追記されていきます。

AIとの関係

受け口を用意することも、時刻を設定することも、日誌の置き場所を決めることも、すべてAIの作業です。あなたが伝えるのは「何が起きたら、何をしてほしいか」と「毎日いつ、何をしてほしいか」の2つだけです。日誌が読みにくくても心配は要りません。そのまま貼って「これ、どういう状態?」と聞けば、AIが翻訳して次の一手まで出します。

何ができるか

問い合わせが届いた瞬間の通知、毎朝の情報収集と要約、決まった時刻のバックアップ、サイトが落ちていないかの見張りなどができます。呼び鈴と時計は組み合わせられるので、その都度の通知と、1日1回のまとめ報告を両立させることもできます。

具体例

たとえば日中は、問い合わせが届くたびに要約つきの通知が担当チャンネルへ飛びます。そして毎朝7時、前日ぶんの件数と傾向をまとめた報告が届きます。夜中に処理が失敗した日は、日誌にその理由が残っているので、朝いちばんにAIへ貼れば原因が分かります。

注意点と次に学ぶこと

通知は多すぎると読まれなくなるので、届ける相手と頻度を先に決めます。時刻の基準が世界標準時のままだと、日本時間と9時間ずれます。日誌に個人情報や鍵をそのまま書き残さないことも大切です。次は、こうして作った仕組みを壊さずに育てるために、変更の記録を残していつでも戻せる状態を作ります。

USE CASES

実際の利用例

届いた瞬間に知らせる

フォームや注文が入った時点で、要約つきの通知が担当チャンネルへ届きます。画面を見張る担当者は要りません。

毎朝、決まった時刻にまとめる

前日ぶんの件数と傾向を、始業前にまとめて受け取ります。人が集計を始める前に材料がそろいます。

HANDS-ON

小さな見張り番を1つ作って、3点セットを体感する

このハンズオンのゴール:練習用フォルダにファイルを置くと知らせが出て、その実行が記録に1行残るところまでをAIに作らせ、記録をAIに読ませる

3点セットは、読むより一度動かすほうが早く分かります。本番の仕事ではなく、手元に小さな見張り番を1つ作ります。使うのは、レベル0であなたのPCに入れた相棒です。本番の毎朝7時ではなく、まずは1分ごとのテスト版で動きを見ます。

フォルダを見張る小さな実験を作ってもらう
私のPCに練習用のフォルダを1つ作って、そこに新しいファイルが置かれたら「届きました」と知らせる見張り番を作ってください。

あわせて次の2つもお願いします。
1. まずは1分ごとに動くテスト用の設定にしてください(本番の時刻ではなく、動く様子を先に見たいです)
2. 見張り番が動くたびに、いつ動いたか・何が届いたか・成功か失敗かを、記録のファイルへ1行ずつ残してください

作る前に、何をどこに作るのかを専門用語なしで説明して、私が「進めて」と言ってから進めてください。練習用のフォルダの外にあるファイルには触らないでください。

できあがったら、練習用フォルダへ適当なファイルを1つ置いてみてください。ここで見ているのは、あなたが何も操作していないのに動き出す、という一点です。相手のサービスから知らせが飛んでくる本物のWebhookとは仕組みが違いますが、「出来事が起きたら動く」という感覚は同じものです。

期待される結果

先に何を作るかの説明があり、承認後に練習用フォルダと見張り番ができます。ファイルを置くと「届きました」と知らせが出ます。

成功条件

ファイルを置く、知らせが出る、記録に1行増える。この3つがつながって見えれば成功です。

注意点

練習用のフォルダの中だけで試します。実在の顧客ファイルや社内資料は置きません。試し終えたら止め方も相棒に聞いておきます。

分かりにくかったとき

「いま何が起きているのかを、無人の店の呼び鈴にたとえて説明してください」と追加で伝えます。

最後は日誌です。記録のファイルは、開いても意味が分からなくて構いません。中身をそのまま相棒へ読ませれば、状態の判定まで返ってきます。

残った記録を読ませて、本番の時刻へ直す
さっきの見張り番が残した記録のファイルを開いて、中身をそのまま見せてください。そのうえで、次の3つを専門用語なしで教えてください。

1. いつ、何が起きたのか
2. うまくいっているのか、失敗している行はあるか
3. この記録に残しておくとよい項目で、まだ足りないものはあるか

確認できたら、1分ごとの設定を毎朝7時に1回だけ動く形へ変えてください。変える前に、変更後にどうなるかを一言で説明してください。

記録を読むところまで来れば、呼び鈴、時計、日誌の3つが手元でつながったことになります。あとは、動かす相手を練習用フォルダから本物の仕事へ移すだけです。

TROUBLESHOOTING

エラーまたは失敗例

「動いていない」と思ったら、まず日誌で本当に動いていないのかを確かめます。

よくあるのが、毎朝7時に設定したはずの処理が、日誌では夕方16時に実行されている、という食い違いです。これは時刻の基準が世界標準時のままで、日本時間と9時間ずれているときに起こります。まったく記録が残っていない場合は、そもそも動き出していないので、きっかけ側の設定を疑います。記録は残っていて失敗と書かれている場合は、動いてはいるので中身の問題です。この見分けが原因調べの分かれ道になります。日誌の行をそのままAIへ貼り、「どちらの状態か」を判定させてください。設定を消して作り直す前に、記録を読むほうが早く直ります。さきほどの見張り番も、1分ごとから本番の時刻へ変えたあとに記録を1度見ておくと、この食い違いに早く気づけます。

SAFETY

安全上の注意

通知先、送る頻度、日誌の中身。動かす前にこの3つを確かめます。

  • 通知先を間違えると、社内向けの内容が顧客や別部署へ届きます。本番へ切り替える前に、必ずテスト用の宛先で1件だけ試します。
  • 短い間隔で呼び出しを繰り返すと、相手のサービスの制限に触れたり、費用が増えたりします。間隔と1日の上限を先に決めます。
  • 日誌に個人情報やAPIキーをそのまま書き残さないでください。何を記録するかの選定も、AIに提案させて確認できます。

ここだけは人間がやる

AIに任せない

組み立ても見張りもAIに任せられますが、次の4つだけはあなたが自分で決めます。

  • 通知先の最終決定 — 誰の画面に、どの内容が届くのかを人の目で確かめる。
  • 本番データへ切り替える承認 — テスト用の宛先で確認できたあと、本番へ移すかどうかを決める。
  • 費用と頻度の上限を決める — 1日に何回まで動かすか、月にいくらまで使うかを先に決める。
  • 止める判断 — 誤った通知が流れ始めたとき、いったん止めるかどうかを決める。止める作業自体はAIに頼めます。

AIにこう聞いてみよう

呼び鈴と時計と日誌、3点セットが分かったね。あとは僕が組み立てるよ。下の文をコピーして、そのまま貼ってみて!
AIへ入力する指示
毎朝7時に、昨日届いた問い合わせをまとめてチャットへ送って。うまくいかなかった日は、私にも分かるように記録を残して。

私は非エンジニアなので、次の順で進めてください。
1. 何をどんな順番で作るのかを、専門用語なしで説明する
2. 私がやる必要がある作業だけを先に一覧にする
3. 私が「進めて」と答えてから、1ステップずつ実行する
4. 最初はテスト用の宛先で1回だけ動かして確認する

「毎朝7時」の部分は、あなたの始業時間に合わせて書き換えてください。時刻の基準がずれていないかの確認も、あわせてAIに頼めます。

見張り番ができたら、次は、「いつでも昨日の状態に戻せる」仕組みだよ。戻せると分かれば、もっと大胆に任せられるからね!

CHECK

確認問題

問題 1 / 3 未回答

問い合わせが届いた瞬間に担当者へ知らせたい。仕組みの選び方として適切なものはどれか。

問い合わせが届いた瞬間に担当者へ知らせたい。仕組みの選び方として適切なものはどれか。

問題 2 / 3 未回答

使いたいサービスが呼び鈴の仕組みに対応していない。現実的な代わりの方法はどれか。

使いたいサービスが呼び鈴の仕組みに対応していない。現実的な代わりの方法はどれか。

問題 3 / 3 未回答

夜中に動くはずの処理が動かなかったようだ。最初にすべきことはどれか。

夜中に動くはずの処理が動かなかったようだ。最初にすべきことはどれか。
ログインすると、回答した記録がダッシュボードに残ります

ログインしなくても、確認問題には何度でも回答できます。

YOUR WORK

自分の仕事へ置き換えてみる

入力する情報、実行する時刻、結果の届け先、人が確認する場面まで書くと、仕組みを設計しやすくなります。

PROMPT CARD

実務で使えるプロンプト

見張り番の組み方をAIに設計させる
私は非エンジニアです。次の仕事を、私が見ていなくても進む形にしたいです。

仕事の内容: (ここに任せたい仕事を1行で書く)

1. この仕事は「出来事が起きたら動かす」と「決めた時刻に動かす」のどちらが向いているか、理由つきで教えてください
2. 動いたことと失敗したことを後から確かめるために、記録へ何を残せばよいかを挙げてください
3. 失敗に気づく方法(どこを見れば分かるか)を教えてください
4. 私がやる必要がある作業だけを一覧にしてください

まだ設定や実行はしないでください。専門用語には短い言い換えを付けてください。
クリア!
COMPLETE

学んだことを、自分の言葉で説明できそうですか?

完了を記録すると、無料アカウントの学習ダッシュボードからいつでも振り返れます。

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