問題 1 / 3 未回答
文字による講義
一言で説明
データベースとは、探せる形に整えて情報をためておく場所のことです。難しい道具の名前ではなく、「1行1件、列がそろっている、1件ずつに番号が付いている」という並べ方の約束だと考えてください。
なぜ必要なのか
社内の情報は、たいてい表計算ファイルの山になっています。同じ顧客が3つのファイルに別々の書き方で入っていて、最新がどれか分からない。この状態のままAIに「この会社の担当者を教えて」と聞いても、AIは自信たっぷりに間違えます。AIに仕事を任せるほど、渡すデータの形が結果を左右します。逆に言えば、整えるところさえ越えれば、探す・数える・まとめるはすべて任せられます。
身近なたとえ
レシートの山と、記入済みの家計簿の違いです。レシートの山でも「先月いくら使ったか」は分かりますが、全部広げて数える必要があります。日付・店名・金額の欄がそろった家計簿なら、開いた瞬間に答えが出ます。表計算ファイルの山がレシート、整えた台帳が家計簿です。
どのような仕組みか
30秒で押さえる言葉は3つだけです。行は1件分の情報(顧客ひとり)、列は項目の種類(会社名・担当者・電話番号)、IDは1件ずつに付ける重複しない通し番号です。ここに表記ゆれ(「株式会社」と「(株)」のように同じものを違う書き方で書いてしまうこと)をそろえる作業と、重複整理(同じ相手が二重に登録されている行をまとめること)が加わると、探せる台帳になります。書き方を1つの形にそろえることを正規化と呼びますが、名前を覚える必要はありません。
AIとの関係
このレッスンで一番大切なのはここです。整える作業は、全部AIの仕事です。 列をそろえるのも、「(株)」を「株式会社」に直すのも、全角と半角を統一するのも、同じ人の行を見つけてまとめるのも、通し番号を振るのも、頼めば数十秒で終わります。あなたがやるのは2つだけ。重複した2件のうちどちらを残すかを決めることと、そのデータをAIに渡してよいかを決めることです。
何ができるか
整った台帳ができると、「この会社の担当者は誰か」「今月連絡していない顧客は誰か」「同じ市内の取引先は何社か」といった質問に、AIがその場で答えられるようになります。社内資料をこの形に整えておけば、新人の「これどこにありますか」がAIへの質問1つで片付きます。
具体例
たとえば営業部で3人がそれぞれ管理していた顧客ファイルを1つの台帳にまとめます。同じ顧客が5件重複していたことが分かり、最新の連絡先だけを残します。以後は「A社の担当者と最終連絡日を教えて」と聞くだけで、誰のファイルを開くか迷わずに答えが返ってきます。
注意点と次に学ぶこと
顧客リストは、他人から預かった個人情報です。練習はこのあとのサンプルで行い、本物を扱うときは社内のルールを先に確かめてください。次のレッスンでは、整えたデータをどこに置いておくかを学びます。手元のPCの中だけでは、あなたが席を離れた瞬間に誰も使えないからです。
